中学校の出席日数が足りずに全日制高校に進学できなかった生徒、全日制高校に進学したけれど何らかの事情により退学してしまった生徒・・・一昔前まで、こうした境遇に置かれた生徒は、ひどい挫折感を味わい将来への夢も希望も抱けず自分を精神的に追いつめ自暴自棄になりがちでした。しかし、15、6歳の若者というのは本体、ふらふらと迷いながら将来の方向性を決めていくことが許される年代であるはずです。
そして、いまではそのような生き方に応えるべく、さまざまな選択肢が用意されています。
そのうちの一つが通信制高校です。通信制高校の魅力はさまざまありますが、まずその特徴として、基本的に「自学自習スタイル」であることが挙げられます。全日制の学校のように、毎日登校する必要がないため、他人と比較されることなく、自分のペースで学習を進められます。その時の気分によって勉強する内容を選べば、勉強も一層はかどるかもしれません。さらに、学費が安いという点も通信制高校の最大の魅力でしょう。
人にはそれぞれ個性があり、すべての生徒が全日制のシステムに適合するとは限らないのです。勉強の意欲はあるが、大勢のなかで勉強するのが苦手という生徒もいるでしょう。あくまでも自分のペースを守ることのできる通信制高校は、そのような生徒にとって大変魅力的なものであり、いったん閉ざされた勉学の道への一筋の光となるはずです。