通信制高校の意義

全日制高校の後に設置されたのが、定時制高校です。定時制高校は夜間やその他の特別な時間帯や季節に授業を行います。この定時制の設置のあと、それではカバーできない就学希望者のために設けられたのが、通信制高校の制度です。


<定時制高校の意義>

定時制高校は、就労している人や何らかの理由によって高等教育を受けることが出来なかった人のために、設置されました。基本的には昼間就労している希望者が教育が受けれるように、夜間に授業を行っています。しかし農繁期や農閑期が存在する農業従事者のために、季節定時制で授業を行っているものもあります。それに加えその他の時間帯で授業を行う形態も増え、様々な事情を持つ希望者にも広く対応できるように、なってきています。単位取得には通学が原則となっています。


<定時制高校の限界>

定時制で高校卒業の免状を取るためには、通学の事実が必要となります。そこに定時制高校がカバーできる範囲には限界があります。たとえば身体的に障害があるといった希望者であれば、通学したくとも負担が大きすぎるケースもあるでしょう。それが通信制高校の設置に結びつきました。この通信制高校の制度は今、不登校などの問題を抱えた高等教育就学希望者にも有益な手段として注目され、また活用されています。